会社を設立したあと、事業を軌道に乗せるためには、営業活動を通じて新規顧客を開拓し、売上を立て続けることが事業継続の鍵です。
しかしながら、多くの新規開業者にとって営業はハードルが高い作業です。知識や経験が不足しがちで、どのように営業を行えばよいのか分からないことも少なくありません。
そこで本記事では、会社設立後に役立つ営業方法や有効なコツなどを紹介します。 「会社設立後の営業の重要性」「会社設立後に有効な営業方法」「会社設立後の営業を成功させるコツ」「会社設立後に営業代行を委託するメリットとデメリット」といった項目を通じて、充実した内容を展開していきます。
新規開業された経営者の皆様には、ぜひ本記事の内容を参考にしていただき、会社設立後の営業活動に役立てていただければと思います。
会社設立後の営業の重要性
会社設立後、早期に受注や売上を確保することは新規事業の成功に大きな影響を与えます。そのためには積極的な営業活動が不可欠です。
会社設立当初は以下のような理由から、営業が特に重要になります。
- 既存顧客がいない
- 認知度が低い
- 実績がない
このような状況で、最初の受注を獲得するのは容易ではありません。しかし、一件でも実績ができれば、次の営業が少しずつ楽になっていきます。
また、会社設立時の営業活動で築いた信頼関係は、その後の事業展開においても大きな財産となります。なぜなら、新規顧客開拓はもちろん、協力会社との関係構築にもつながるためです。
以上のように、会社設立直後の営業活動は事業の将来を大きく左右する重要な過程となります。創業時から一つひとつの受注に全力を尽くすことが、事業の発展につながる第一歩となるのです。
顧客を増やすため
会社設立後、事業を軌道に乗せるためには、顧客を確保することが何よりも重要です。顧客がいなければ売上が立たず、売上が立たなければ企業は成り立ちません。そのため、会社設立直後から積極的な営業活動を行い、着実に顧客を獲得していく必要があります。
営業活動を怠れば、次のようなリスクが考えられます。
- 売上が伸び悩み、資金繰りが行き詰まる
- 競合他社に顧客を取られてシェアを失う
- 優秀な人材が流出し、企業の成長が止まる
このように、顧客開拓は企業の命綱といっても過言ではありません。会社設立後は、経営者自ら営業に力を入れるとともに、専任の営業担当者を確保し、日々の営業活動に注力することが求められます。
業務の改善を図るため
会社設立後に営業をすることで、業務の改善を図ることができます。なぜなら、営業活動を通じて自社の製品やサービスの強みや弱みを把握することができるからです。顧客の生の声に耳を傾けることで、製品やサービスの改善点が見えてくるでしょう。
例えば、次のような改善の糸口が見つかるかもしれません。
- 顧客が求めている機能が製品に不足している
- 料金設定が顧客のニーズに合っていない
- サービスの提供体制に課題がある
こうした改善点に気づき、製品やサービスを磨き上げていくことが重要です。
また、営業を通じて業界の動向を把握することもできます。競合他社の製品やサービスの内容、価格設定、営業手法などを知ることで、自社の立ち位置を確認し、さらなる業務改善につなげることができるのです。
会社設立後に有効な営業方法
次に、会社設立後に有効な営業方法を解説します。
主に以下の営業手法が有効です。
- 知人の紹介
- テレアポ
- ダイレクトメール
- SNSの活用
- 業界紙や専門誌への記事掲載
- 飛び込み営業
以下の項目で、一つひとつ確認していきましょう。
知人の紹介
会社設立後、最初に営業を行う際には、知人の紹介を活用するのが有効な方法の一つです。知人とは、自分や社員の知り合いを指します。
例えば、以下のような人々が知人に該当します。
- 同級生や先輩後輩
- 同じ趣味の仲間
- 親戚や家族の友人
- 前職の同僚
知人は、新規顧客開拓において大きな役割を果たします。なぜなら、自分の知り合いであればある程度の信頼関係があり、製品やサービスを気軽に提案できるためです。
ただし、知人への過度な営業活動は避けるべきです。知人関係を損なってしまうリスクがあります。まずは簡単な製品説明にとどめ、興味を示した知人のみ継続的な営業活動を行うようにしましょう。
知人の紹介を活用することで、会社設立後の営業活動が円滑にスタートできます。しかし、それだけに頼るのは賢明ではありません。その他の営業手法も併せて実施し、効果的な新規顧客開拓につなげていく必要があります。
テレアポ
会社設立後の有効な営業方法の一つに「テレアポ」があります。テレアポとは「テレフォン・アポイントメント」略語で、電話で面会や会合などの約束を取ることを指します。
テレアポには以下のメリットがあります。
- 低コストで行える
- 効率的に多くの企業にアプローチできる
- 顧客の反応をリアルタイムで把握できる
- 即効性がある
- 潜在顧客を獲得できる
一方で、デメリットとしては以下が挙げられます。
- 精神的・肉体的な負担が大きい
- 信用されにくい
- 電話口での対応力が必要
- 電話に出てもらえない場合の対策が必要
また、テレアポを行う際は、明確な目的を持ち、事前にトークスクリプトを用意してから実践することが大切です。
ダイレクトメール
ダイレクトメールは、対象となる企業や個人に直接郵送でアプローチを行う営業手法です。会社設立後の営業にダイレクトメールを行うメリットは以下の通りです。
- 幅広い層にリーチできる
- 手軽に大量の配布が可能
- 訴求内容を詳細に伝えられる
ただし、ダイレクトメールの課題点として、以下のようなデメリットも存在します。
- 開封率が低い
- 返信率がさらに低い
- コストがかかる
このため、ダイレクトメールだけに頼るのではなく、他の営業手法と組み合わせて実施することをおすすめします。
SNSの活用
会社設立後の営業において、SNSの活用も非常に有効な手段の一つです。FacebookやX(旧Twitter)、InstagramなどのSNSの利用者は年々増加しており、多くの企業がSNSを活用して情報収集やマーケティングを行っています。
SNSを営業に活用するメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- 低コストでアプローチできる
- 幅広い層に情報を発信できる
- 双方向のコミュニケーションが可能
- リアルタイムな情報発信ができる
具体的な活用方法としては、自社サービスのPRや新商品の告知、キャンペーン情報の発信などが考えられます。また、SNSを通じてフォロワーとのコミュニケーションを図り、信頼関係を築くことも重要です。
SNSを効果的に活用するためには、以下のようなポイントに留意する必要があります。
- 投稿頻度を一定に保つ
- 写真や動画を効果的に使う
- ハッシュタグを活用する
このように、SNSは会社設立後の営業において、非常に有力なツールとなり得ます。活用の仕方次第で大きな効果が期待できるでしょう。
業界紙や専門誌への記事掲載
会社設立後の営業方法の一つとして、業界紙や専門誌への記事掲載も有効です。専門家として自社の強みや特徴を紹介する記事を掲載することで、潜在顧客の関心を惹きつけられます。
記事の内容としては、以下のようなものが考えられます。
- 自社の製品
- サービスの特長
- 業界動向や最新トレンドに関する解説
- 専門的な知識や経験に基づくノウハウ
業界紙や専門誌は、その分野に興味のある読者が多数いるため、ターゲットを絞った効果的な宣伝になります。また、専門家として信用を得られれば、次の営業活動への足がかりにもなるでしょう。
ただし、単に宣伝記事を掲載するのではなく、読者が役立つ情報を得られる内容でなければなりません。そのため、記事の執筆には熟練が必要不可欠です。
飛び込み営業
飛び込み営業とは、訪問先の企業やお客様への事前の予約なしに、直接足を運んでアポイントを取る営業手法です。突然の訪問となるため、相手の反発を受けやすいデメリットがありますが、直接顔を合わせながら話ができるため、信頼関係の構築につながります。
飛び込み営業を成功させるためのポイントは以下の通りです。
- ビジネスマナーを今一度確認し、挨拶やコミュニケーション力を高める
- 自社の強みや商品・サービスの特徴を熟知する
- 相手の業種や課題を事前に調査する
飛び込み営業では、限られた時間の中で相手の信頼を得る必要があります。 そのため、以下のような対応が求められます。
- 明確な自己紹介
- 簡潔な提案
- 質問への的確な回答
- フォローアップの約束
飛び込み営業は、営業経験が浅い会社設立後の企業には敷居が高い手法かもしれません。しかし、地道に実践を重ねることで、確実な売上につなげられるでしょう。
会社設立後の営業を成功させるコツ
次に、会社設立後の営業を成功させるコツを解説します。
主に以下のポイントをおさえましょう。
- 築いた信頼関係を維持する
- 営業の基本的なポイントをおさえる
- 人材確保が間に合わない場合は営業代行がおすすめ
上記のように、会社設立後の営業では信頼関係を大切にしつつ、新体制でのサービス向上につなげる視点が欠かせません。また、営業の基本をおさえた上で、状況に応じて柔軟な対応をすることが重要となります。
以下の項目で詳しく解説していきます。
築いた信頼関係を維持する
会社設立後、営業活動によって新規顧客を開拓したとしても、単発のビジネスにとどまってはいけません。既存顧客との信頼関係を大切にし、継続的な取引につなげていくことが重要です。
信頼関係を維持するためには、営業活動の中で以下のようなことを心がけましょう。
- 約束した内容は必ず実行する
- 定期的な顧客フォローを欠かさない
- 要望や質問には迅速に対応する
- 常に真摯な姿勢を貫く
上記の内容は基礎的なことですが、会社を続けていく中でとても重要なことです。
お客様のニーズを把握し、満足度の高いサービスを提供し続けることで、リピート受注や口コミ効果で新規顧客の開拓にもつながります。
会社設立後は一過性のビジネスではなく、長期的な視点に立って信頼関係の構築に注力することが大切なのです。
営業の基本的なポイントをおさえる
会社設立後の営業活動においては、営業の基本的なポイントをおさえることも重要です。
第一に挙げられるのが「顧客ニーズの把握」です。どのようなニーズがあるのかを的確に捉え、それに合わせた営業活動を展開することが求められます。
次に、「営業目標の設定」も欠かせません。営業目標を立てることで、活動の方向性が明確になり、モチベーションの維持にもつながります。
加えて、「フォローアップの徹底」が大切です。一度アプローチしただけでは営業は成立しません。定期的な情報提供やフォローアップを行い、顧客との信頼関係を構築することが不可欠なのです。
このように、「顧客ニーズの把握」「営業目標の設定」「フォローアップの徹底」という3つのポイントをおさえることで、会社設立後の営業活動を効果的に行えるでしょう。
人材確保が間に合わない場合は営業代行がおすすめ
会社設立後の営業活動は、事業の収益性を左右する極めて重要な業務です。 しかし、人材確保が思うように進まず、営業要員が不足してしまうケースも少なくありません。
そのような場合、営業代行サービスを利用するのがおすすめです。
営業代行を活用することで、企業はコストの削減や営業効率の向上を図ることができます。
営業代行の内容は会社によってさまざまですが、
- テレアポ
- FAXDM営業
- お問い合わせフォーム営業
- 商談同行
- 既存顧客のアフターフォロー
- 営業コンサル
などを行うことが多いです。
次に、会社設立後に営業代行を委託するメリットを解説していきます。
会社設立後に営業代行を委託するメリット
会社設立後に営業代行業者へ営業業務を委託すると、いくつかのメリットがあります。
- 質の高い営業業務ができる
- さまざまな企業にアプローチが可能
- 人材確保の手間がかからない
このように、会社設立後に営業代行業者に営業業務を委託することで、質の高い営業活動を行えるだけでなく、さまざまなメリットも期待できます。
以下の項目で詳しく解説していきます。
質の高い営業業務ができる
会社設立後に営業代行を委託するメリットの一つとして、質の高い営業業務ができることが挙げられます。
営業代行会社は、優秀な営業スタッフを多数擁しています。彼らは長年の経験から培った高い営業スキルを持ち、顧客に合わせた最適なアプローチができます。
例えば、以下の対応が可能です。
- 顧客の業種・業態に合わせた提案
- 顧客のニーズを的確に捉えた提案
- 顧客の疑問・質問に専門的に対応
- 適切なタイミングでの継続的なフォロー
自社で営業部門を立ち上げる場合、優秀な営業スタッフの確保は容易ではありません。スキルの高い人材を見つけるのは難しく、育成には多大なコストと時間がかかります。
営業代行会社なら、高い営業力を発揮してくれる人材が既に確保されているため、すぐに質の高い営業業務を行えるのです。
さまざまな企業にアプローチが可能
会社設立後、営業代行サービスを利用することで、自社だけではアプローチが難しい企業にも積極的にアプローチできるメリットがあります。
営業代行会社では、大手企業から中小企業まで、さまざまな業種・規模の企業を顧客に持っています。自社だけでは営業が難しい大手企業や、業界が異なり情報が少ない企業にもアプローチのノウハウを有しているのです。
例えば、以下のような企業に対してアプローチが可能です。
- 大手製造業
- 大手小売業
- 金融業界
- 官公庁
- 自治体
- 海外企業の日本法人
このように、自社単独ではアプローチが難しい企業にも、営業代行会社なら効率的にアプローチできるのが大きなメリットです。新規顧客開拓の幅が広がり、売上アップにつながる可能性が高まります。
人材確保の手間がかからない
会社設立後の営業活動において、人材を確保することは、新規事業においては大きな負担となります。なぜなら、募集から面接、採用、研修と一連の流れを経る必要があり、時間とコストがかかるためです。
特に営業職は、社内で育成するよりも即戦力となる人材を外部から雇用することが一般的です。なぜなら、営業には以下のような高度なスキルが求められるからです。
- 顧客ニーズの的確な把握力
- 商品・サービスの深い理解力
- コミュニケーション能力
- 交渉力
- プレゼンテーション力
このように、優秀な営業人材を新規で採用するのは容易ではありません。一方、営業代行サービスを活用すれば、上記のようなスキルを持った人材を短期間で手配することができます。人件費も外注費用分のみで済むため、コストを抑えられるメリットもあります。
つまり、営業代行サービスは人材確保の手間を大幅に軽減し、スムーズな営業活動の開始を可能にしてくれるのです。
会社設立後の営業代行はカイタクへ
会社設立後の営業代行は、カイタクへお任せください。
カイタクは、創業間もない企業様向けにも、優れた営業代行サービスを提供しています。
また、カイタクでは、自社独自のAIを活用したリスト作成を行っています。
リアルタイムの企業情報を収集し、見込み顧客の活動を分析することで、最適な見込み顧客のみを集めたリスト作成が可能です。
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会社設立後の重要な営業活動をスムーズにするためには、ぜひカイタクにご相談ください。
まとめ
会社設立後は、着実な営業活動で売上を確保することが企業成長の鍵となります。知人の紹介やテレアポ、ダイレクトメールなど、さまざまな手法を組み合わせて効果的な営業を行いましょう。
その際、営業の基本的なポイントをおさえつつ、築いた顧客との信頼関係を大切にすることが重要です。人材確保が間に合わない場合は、営業代行サービスの活用も検討しましょう。
会社設立後は営業の正しいノウハウを持ち、人材不足にも柔軟に対応することで、着実な売上アップを目指してみてください。
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テレアポ・手紙・FAXも組み合わせたマルチチャネル営業
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